
嬉しかったことを忘れないうちに書いておこう。
今日、大学の書庫でCharles L. Dodgsonの数学書、An Elementary Treatise on Determinantsを借りてきた。Charles L. Dodgesonてのはもちろん、『不思議の国のアリス』を書いたルイス・キャロルのこと。この、キャロルの書いた数学書の初版本(1867年)が書庫に入っていたのだ。
これは、ミシガン大学から寄贈されたものらしい。ミシガン大学のProf. Alexander Ziwetからこの大学へ送られたもの、とのラベルが貼ってある。
この扉のページに、なんと、"From the Author."とペンで記してある。そして、作者の名前が書かれたページには、また別の字体で、"Charles L. Dodgeson --- This is 'Lewis
Carroll', author of 'Alice in Wonderland'!! "なんて記されて
いる。
とても気になったので、Alexander Ziwetについて調べてみたら、この人はやはりミシガン大学の数学教授だった。1853年にドイツのブレスラウで生まれて、7カ国語が喋れたようだ。1853年生まれということは、この本の出版が1867年だから、ZiwetがCarrollから直接この本を送られたとすれば14歳のときになってしまう。それはありえないような気がする。でも、キャロルも数人の少年とも親しくしていたことは事実なのだ。キャロルはドイツに旅行している間に、ロシアの少年少女と比べてドイツ人の少年少女は繊細で美しい顔つきをしている…なんて日記に認めていたくらいだから、ドイツであった少年の中のひとりにZiwetがいて、数学が得意だときいて自著を送り、そしてその後その少年はアメリカで著名な数学教授になった、なんて想像も全く馬鹿げたものとはいえないかもしれない。
または、誰かがキャロルから直接この本を送られて、そしてその人物が、上記のメッセージ「ほら、これがあのキャロルだよ!」と書き添えて、アリスも数学も大好きなZiwet少年にプレゼントしたのかもしれない。
ともかく、真実のほどはわからないけれど、もしかしたらルイス・キャロルの自筆かもしれない"From the Author"と記された本を手元に、うれしい気分でおりますよ。
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